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BLUE ROSE

ビッグ・ウェンズデー




≪ストーリー≫
1962年、カリフォルニアの海岸で有名なサーファー、
マット(ジャン・マイケル・ヴィンセント)、ジャック(ウィリアム・カット)、そして、リロイ(ゲイリー・ビジー)・・・。
彼らが夢に見ているのは、何年かに一度やってくるという
伝説的な水曜日の大波“ビッグ・ウェンズデー”に乗ること。
そんな彼らを“ビッグ・ウェンズデー”のたった1人の体験者で
サーフボード作りの名人のベアが見守る。
やがて時代はベトナム戦争へと突入し、彼らにも召集令状が届く。
徴兵検査で戦争行きを逃れるために、ケガや精神異常などの策を講じるマットとリロイ。
ただ一人、正義感に溢れるジャックは自ら志願して旅立つ日が・・・。
10年の時が流れ待ちに待った“ビッグ・ウェンズデー”が海岸に訪れる。
そして昔と同じ海岸に、サーフボードを抱えたもう若くない3人の姿があった。


監督は「風とライオン」(1975年)などを監督し、
「地獄の黙示録」(1979年)の脚本でも有名なジョン・ミリアス。
監督自身が、若い頃、サーフィンに情熱を燃やしていた
思い出を込めて作った映画だそうです。
「地獄の黙示録」の中で、ヘリコプター軍団の隊長が戦火の中、
悠然とサーフィンを楽しんでいたあたり、
ミリアス氏の脚本ならではなのかも知れませんね。

ジャックが出兵前に、誰もいない思い出の海で、
夕日が沈むまで一人でサーフィンをしていたシーンが印象的です。
また、挿入されているサーフィン・サウンドもGOOD!
中でも「シェリー」は好きな曲です。

今でこそ、ウィンド・サーフィン、ボディボードなども流行り、
サーフィン人口が日本でもかなり増えているものの
たぶん、この映画が公開された当時はそれほどでもなかったのでは・・・。
そう言えば、“陸(オカ)サーファー”なんて言葉も流行って、
ファッションだけサーファー気分っていう人もいっぱいでした!(笑)

そして、最後に実際にやってきた伝説の“ビッグ・ウェンズデー”の映像は圧巻。
大波のチューブ(トンネル)内の迫力ある実写映像を撮った、
カメラマンのブルース・サーティース。
ラストの30分のサーフィンシーンでは、波の音、水の音以外の
音楽もセリフもありませんでした。
20メートルもあろうという大波に敢然と立ち向かい、
乗りこなす姿は楽しそうでもあり誇りに満ち溢れていました。

ウィリアム・カットのまぶしいほどの笑顔は好きでした。
当時、第2のロバート・レッドフォードと呼ばれ期待の新人でしたが
「新・明日に向かって撃て」以降はあまり話題の映画はなく
アメリカではTV向けの映画やドラマなどに出演しているようです。
そして、ちょっとクールなジャン・マイケル・ヴィンセントは、
最近では「バッファロー66’」に出演しています。
ゲイリー・ビジーは「リーサル・ウェポン」「ハート・ブルー」「沈黙の戦艦」
「ザ・ファーム/法律事務所」など、一番映画では活躍してます。

それにしても、DVDに英語・日本語字幕以外に
中国語・タイ語・ハングル語・インドネシア語の字幕が付いているのには驚き。
草彅くんにも教えてあげよっかな~。 (=^^=)V

(2002.9.1 ★★★☆☆)



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